ストックマーケットレポート・サンプル 2018.6.10号

* サンプルとして、冒頭の約1ページ分を掲載しております。

1:ファンダメンタル

この10日間も、実にさまざまな事件が発生しましたが、やはり、このことも、「本当の金融大混乱」に関して「時期が近付いている証拠」の一つだと考えています。そのために、今回も、それぞれの出来事について説明させていただきますが、私が気になったのは次の7項目であり、やはり、「外堀」の問題と「本丸」の問題とが混在しているようにも感じられました。そして、基本的には、「信用崩壊」が、今後、最も大きな意味を持ってくるものと考えていますので、この点にも、大きな注意を払っていきたいとも感じている次第です。

① :米朝首脳会談の行方と金正恩委員長の焦り

② :5月26日に、再度、実施された南北首脳会談

③ :自動車への25%関税

④ :日大のアメフト部事件

⑤ :籠池被告の保釈と加計学園問題の進展

⑥ :トルコなど、新興国の金融問題

⑦ :イタリアの混乱

それでは、最初に、「日大のアメフト部事件」から始めさせていただきますが、今回、私が注目した点は「隷従者の覚醒」でもありました。具体的には、「宮川選手が、真実を素直に告白した可能性」ですが、実際のところは、「自分の過ち」に気付き、「なぜ、このような行為を行ったのか?」を正直に述べたようにも感じられたわけです。しかし、一方で、「内田前監督や井上前コーチのコメント」につきましては、「自己保身」の印象を、多くの人が持ったことも、マスコミが指摘しています。

別の言葉では、「嘘の上塗りが行われているのではないか?」と、多くの人々が感じているようですが、基本的に、「権力」につきましては、「隷従者の人数が多ければ多いほど権力が強くなり、暴走の危険が発生しやすくなる」ものと考えています。つまり、「組織が巨大になればなるほど、個人の力が弱くなり、権力者に逆らえなくなる状況」が発生するようにも思われますが、今回の「宮川選手」は、「自己の保身」を顧みずに、「自分の道徳心に従って行動した」という、一種の「良心の覚醒」が起きたようにも感じられるわけです。

そして、このことが、私が期待していた「日本人の覚醒」とも言えるようですが、実際のところ、最近の「日本人の堕落」につきましては、私の想定を超えるものでもありました。具体的には、「財務省」を始めとした官僚組織が「文書の改竄や破棄を行った」という事実につきましては、「国家」や「民主主義」の根本を揺るがすような大事件のようにも思われるわけです。しかも、今回は、「加計学園」と「森友学園」の扱いにつきましても、大きな違いが存在していることも理解できるわけです。