ストックマーケットレポート・サンプル 2018.5.10号

* サンプルとして、冒頭の約1ページ分を掲載しております。

1:ファンダメンタル

この10日間につきましては、「南北朝鮮の首脳会談」が、最も注目を集めた出来事でしたが、この点につきましては、マスコミ報道のとおりに、「決して、安心できるような状況ではない」とも感じています。つまり、「金正恩氏」は「核の保有国」という事実を基にして、今後、「経済的な発展」を目論んでいるようですが、ご存知のとおりに、「2000年にも、同じような状況が繰り広げられた」ことも理解できるわけです。別の言葉では、世界全体が、「また騙されるのではないか?」というような思いを抱いているようにも感じられるわけです。

しかも、この出来事は、世界全体を眺めますと、やはり、「外堀の問題」にすぎないものと思われますが、今回、私自身が注目した記事は、次のとおりに、「4月25日の日経新聞」に掲載された「世界的な金利上昇圧力」に関するものでした。そのために、今回は、この点を詳しく説明させていただきますが、基本的には、「本丸に関する出来事」であり、「世界の金融界で、今まで、どのようなことが起こっていたのか?」について、マスコミが、ようやく認識を新たにし始めた段階のようにも考えています。

世界的に金利への上昇圧力が強まってきた。多くの金融取引の基準となる米長期金利は節目となる3%台に乗せ、金融機関が短期の資金を融通し合う際の金利も上昇が鮮明だ。世界の中央銀行が金融緩和からの「出口」を探るなかで、資源高を受けてインフレ懸念が強まり、米財政も急速に悪化している。金利上昇が過度に進むようだと、実体経済に悪影響が及ぶ恐れがある。米長期金利の指標である10年物国債利回りは24日、2014年1月以来となる3%台まで一時上昇した。英独仏でも長期金利は4月に入って上昇傾向が鮮明だ。オーストラリアやメキシコ、インドなど資源国・新興国でも金利上昇が目立つ。内外金利差の拡大を受けて円相場は一時1ドル=109円台前半と2月上旬以来の円安水準をつけた。

(出典:日経新聞)