ストックマーケットレポート・サンプル 2018.5.30号

* サンプルとして、冒頭の約1ページ分を掲載しております。

1:ファンダメンタル

この10日間も、実にいろいろな事件が発生しましたが、この点につきましては、以前から申し上げていますように、「時代の大転換期」の特徴であり、また、現在では、「より一層、混乱の度合いが加速しているのではないか?」とも考えています。つまり、「本丸」に火が付き始めている段階のようにも思われますので、現時点で必要なことは、それぞれの事件が、「外堀」なのか、それとも「本丸」に関した事件なのかを丁寧に分析しながら、今後の相場展開を予想することでもあるようです。

また、今回は、次の出来事が気に掛かりましたので、最初に、「日大のアメフト事件」から説明させていただきますが、この点については、「加計学園や森友学園の問題」と、何らかの共通点が存在するようにも感じられました。つまり、「なぜ、選手が異常な危険行為を行ったのか?」、そして、「この時に監督の指示が存在したのか?」ということですが、実際には、「選手が監督に対して、反対意見を述べることも可能だった」ようにも思われるわけです。

① :イランの核合意廃棄と原油価格

② :アメリカ大使館のエルサレム移転と中東情勢

③ :北朝鮮を巡る情勢

④ :世界的な金利上昇

⑤ :日大のアメリカンフットボール部事件

⑥ :新潟の女児殺害事件

しかし、実際に起きたことは、「加計学園問題」などと同様に、「犯罪的な行為が行われたものの、監督やコーチが指示の存在を否定した」という状況でもありました。しかし、今後、「財務省」などのように、「当初は否定し、後になってから訂正した」というような展開が、かりに発生しますと、「日大アメフト部の信用」は、完全に地に堕ちる事態も想定されるわけです。そして、この点につきましては、「新潟の女児殺害事件」も同様ですが、実際には、「犯人のみならず、家族も、この地域には住めないような状況」になるものと推測されるわけです。

そのために、「なぜ、このような事件が発生するのか?」と考えざるを得ないわけですが、実際には、現代人を覆っている「心の闇」が、大きな原因のようにも感じられるわけです。つまり、「組織依存症」とでも呼ぶべき状況のことですが、実際のところ、「日大のアメフト部」では、「監督の命令に逆らえば、組織にいられなくなり、路頭に迷う」というような恐怖心が存在したようにも感じられるわけです。その結果として発生した出来事が、現在の「官僚組織」のように、「明らかな嘘を付いてでも、組織や自分を守る」という事態だったものと思われるわけです。