ストックマーケットレポート・サンプル 2018.8.30号
* サンプルとして、冒頭の約1ページ分を掲載しております。
1:ファンダメンタル
現在の「世界情勢」につきましては、私自身にとりまして、たいへん分かりやすくなった状況のようにも感じていますが、一方で、「マスコミの報道」につきましては、今まで以上に、「実態との乖離が進展し、訳が分からなくなっている状況」とも言えるようです。より具体的に申し上げますと、私自身は、「9月半ばに想定している大事件」につきまして、「徐々に、外堀が埋まっている段階」、すなわち、「発生の可能性が高まっている状況」と考えていますが、市場参加者の多くは、「金価格の急落」などの「一時的な逆行現象」に惑わされている状況のようにも思われるわけです。
つまり、現在、マスコミが注目している点は、「トルコ」などの「新興国の問題」であり、この時に、「ドルが強くなっている展開」などにつきまして、「この傾向は、今後も続くのではないか?」と理解しているわけです。別の言葉では、「強い国」と「弱い国」との「二極化」が、「今後、さらに進展する」と考えているようですが、実際には、「中南米」から始まった「信用崩壊の嵐」が、現在、「中東」に波及し始め、今後は、「先進各国」にまで及ぶものと想定されるわけです。
より具体的に申し上げますと、今後、「日本」や「アメリカ」などの国々で、「国債価格の暴落」が始まった時に、「インフレの大津波」が、世界全体を襲い始めるものと考えていますが、現在は、上記のチャートのとおりに、「下がり始めた国債価格が、今回のトルコショックにより、一時的に上昇を始めた状況(金利は低下)」となっていることも理解できるわけです。つまり、大きな「流れ」は、「私自身が、今までに申し上げてきた展開」のとおりに動いているものと考えていますが、「目先の相場」につきましては、下記の「金価格」に象徴されるように、「ドル建ての価格が急落し、デフレ的な現象を引き起こしている状況」となっているわけです。