ストックマーケットレポート・サンプル 2018.10.10号

* サンプルとして、冒頭の約1ページ分を掲載しております。

1:ファンダメンタル

今回は、「9月相場」を振り返りながら「これから、どのような展開が想定されるのか?」を考えてみたいと思います。つまり、私自身は、「時間とエネルギーの左右対称理論」により「2018年9月に、何らかの事件が発生するのではないか?」と考えていました。具体的には、次の5つの可能性、すなわち、「国債価格の暴落」や「デリバティブに関する巨額損失の発生」、あるいは、「プログラム売買の巻き戻し」などが発生する状況のことです。

時間とエネルギーの左右対称理論/font>

(出典:株式会社テンダネス)

1:世界的な国債価格の暴落

2:デリバティブに関して、ドイツ銀行などの巨額損失が発覚

3:突如、プログラム売買の巻き戻しが発生

4:私が想定していない事件の発生

5:タイミングのズレにより、問題の発生が遅れる可能性

日本の超長期金利

(出典:日経新聞)

そして、この「予想」を、「実際の相場」と照らし合わせてみますと、現時点では、きわめて微妙な状況となっているようにも感じています。つまり、最初の「世界的な国債価格の暴落」につきましては、上記のグラフのとおりに、「日本をはじめとして、先進各国で、徐々に、金利が上昇中(価格は下落)」という状況となっているからです。別の言葉では、「まだ暴落は始まっていないものの、たいへん近い将来に発生するのではないか?」とも思われますが、この点につきましては、日本時間の「9月27日」に実施された「米国の8度目の利上げ」も、大きな意味を持っているようです。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は25-26日に開いた定例会合で、フェデラルファンド(FF)金利誘導目標を0.25ポイント引き上げ2.00-2.25%のレンジに設定することを決定した。利上げは今年に入って3度目。2019年も緩やかなペースで利上げを続ける方針をあらためて示した。貿易摩擦が深刻化する懸念があるものの、FOMCの景気判断は前回声明から全く変わらず、前向きな内容を維持した。(出典:日経新聞)