ストックマーケットレポート・サンプル 2019.4.10号

* サンプルとして、冒頭の約1ページ分を掲載しております。

1:ファンダメンタル

3月17日の日経新聞に、「マイナス金利は経済冷やす? 功罪論争、日銀に影響も 」という題名の記事が掲載されました。具体的には、次のような内容となっていますが、実際には、「世界中の人々が、現在の金融政策に対して、疑問や問題意識を持ち始めた状況」のようにも感じられました。ただし、私自身は、「約50年間も継続した信用本位制」に関しまして、「全貌」が、より一層、明らかになるとともに、「きわめて単純なバブルのメカニズムが存在したのではないか?」とも感じていますので、今回は、この点を、詳しく説明させていただきます。

中央銀行が経済を刺激するために政策金利を0%未満にする「マイナス金利政策」に世界の有力な学者やエコノミストが疑問を投げかけている。導入した欧州と日本で経済の回復が弱いうえに、金融緩和として物価を上げる効果すら疑う説が出てきたためだ。世界経済の減速を前に、市場関係者の関心は金融緩和に向かっている。しかしマイナス金利の評価が割れたままでは、緩和政策の展開は一段と難しくなる。マイナス金利は銀行の貸し渋りを招き、経済を冷やすのではないか。米国の元財務長官でハーバード大教授のローレンス・サマーズ氏とノルウェー中銀のエコノミストらは1月、こう主張する論文を発表した。 (出典:日経新聞)

このように、現在では、「日欧の超低金利状態」に関して、さまざまな「疑問」や「問題」が噴出し始めた状況とも言えるようですが、この点に関して、最も注目すべき点は、「マイナス金利の発生」、あるいは、「長年継続したゼロ金利政策」などが、「人類史上、初めてのケースである」という「事実」だと考えています。別の言葉では、上記のグラフからも明らかなように、「1971年のニクソンショック」をキッカケにして誕生した「現代の通貨制度」、具体的には、私が提唱する「信用本位制」において、最後の段階で、「長期金利」が、「CPI(消費者物価)の上昇率」を下回るほどの「異常事態」を発生させた状況のことになります。

つまり、従来の「金本位制の経済理論」では、次の説明のとおりに、「金利を低下させると、景気が好転する」という展開が想定されていました。しかし、現在の「信用本位制の経済理論」、あるいは、「マネー経済」が「実体経済」の「約10倍」にまで大膨張したような状況下では、「金融のコントロール」が可能となり、「金利」のみならず、「為替」や「株価」、そして、「商品価格」までもが、「政府や中央銀行、そして、一部のメガバンクの思惑により動かされている状況」とも思われるわけです。