ストックマーケットレポート・サンプル 2019.5.30号

* サンプルとして、冒頭の約1ページ分を掲載しております。

1:ファンダメンタル

「令和の時代」が始まってから、「権力者の暴走」が目立ってきたようにも感じていますが、実際には、「トランプ大統領」による「米中貿易戦争の激化」や、あるいは、「金正恩党委員長」による「飛翔体の連続発射」などのことです。そして、この裏側には、「米朝両首脳の思惑」が存在するものと思われますが、実際には、「北朝鮮への経済制裁」に関する「金正恩党委員長の苛立ち」、あるいは、「次期大統領選」に対する「トランプ大統領の焦り」などのことです。

しかも、今回の行動は、両者にとりまして、いわゆる「禁じ手」と呼ばれるものでもあったようですが、実際には、「国民の意向」を無視した「権力者の過激な行動」だったものと思われるわけです。あるいは、「目先の成功」を狙ったものの、「長期的、かつ、究極的な失敗」に繋がる可能性が存在するものと思われますが、この点に関して、最も重要な点は、「政府」に対する「国民の信頼感」であり、実際には、「今後、急激に減少する可能性がある」ものと感じている次第です。

米中の貿易戦争と物価動向

(出典:日経新聞)

そして、このような観点から、今回、私が最も注目した記事は、上記の「中国の生産者物価」でしたが、その理由としては、やはり、「米中の貿易戦争が、今後、どのような展開を見せるのか?」が気にかかるからでもあります。別の言葉では、「何故、今回、米中貿易戦争が発生したのか?」について、「歴史を振り返りながら、丁寧な分析を行う必要性がある」ものと考えており、現時点では、「米中貿易戦争により景気が悪化し、物価が下がる」というような「単純、かつ、曖昧な意見」には、決して、耳を貸さないことが重要だと思われるわけです。

より詳しく申し上げますと、今後の「数ヶ月間」で、「世界の金融情勢に、劇的な変化が発生する可能性」が高くなっているものと考えており、そのために、現時点で必要なことは、「上記のグラフが、いったい、どのようなことを意味しているのか?」を正確に理解することだと思われるわけです。具体的には、「2018年7月」から始まった「米中の貿易戦争」に関して、「世界中の人々が、どのように理解し、また、どのように反応したのか?」を考えることになります。