ストックマーケットレポート・サンプル 2019.6.20号

* サンプルとして、冒頭の約1ページ分を掲載しております。

1:ファンダメンタル

今回は、「FRB」が「6月4日と5日」に開催した「金融政策に関する討論会」について説明させていただきますが、興味深い点は、「今回が、FRBによる初めての試みだった」ということでした。そして、私自身は、冒頭に行われた「パウエル議長の演説」、具体的には、「1999年」と「現在」とを比較しながら、「金利のELB」という「聞きなれない言葉」を使い始めている状況に注目するとともに、「いろいろなヒントやさまざまなメッセージが隠されているのではないか?」とも感じた次第です。

米国政策金利の推移

(出典:日経新聞)

より詳しく申し上げますと、私が「信用本位制」と名付けた「通貨制度」の全体像が、今回の演説で見えてきたものと感じていますが、このことは、ご存知のとおりに、「1971年のニクソンショック」から始まった「金本位制後の通貨制度」になります。そして、その後、「コンピューターマネー」や「デリバティブ」の大膨張が発生し、また、「人々の心理状態」までもが、大きく変化したわけですが、残念ながら、現在でも、この点が、ほとんど理解されていない状況でもあるわけです。

そのために、現時点で必要なことは、上記のグラフのとおりに、「1999年」から「現在」までの期間に、「米国の政策金利とインフレ率(物価指標)が、どのように推移したのか?」を見ながら、この点を「私自身の経験」と照らし合わせることだと考えています。つまり、「1999年」には、「知識」の段階にすぎなかった「私の理解」が、その後、「2008年前後」に「見識」の段階にまで進み、今後は、「胆識」の段階にまで進むものと考えていますが、この点を、「心のメカニズム」に照らし合わせますと、後で述べますように、「悟りのメカニズム」が理解できるものと思われるわけです。