ストックマーケットレポート・サンプル 2019.6.30号
* サンプルとして、冒頭の約1ページ分を掲載しております。
1:ファンダメンタル
現在、マスコミでは、「老後の2000万円問題で大騒ぎの状態」となっていますが、「このことは、想定外の展開だった」というのが、私自身の「正直な感想」になります。つまり、「年金だけで生活できないのは、誰もが知っていることではないか?」、また、「日銀や国家の資金繰りなどのように、年金よりも、はるかに大きな問題が存在するのではないか?」と考えていましたが、実際には、ご存知のとおりに、「参議院選挙」を前にして、「野党だけでなく、与党からも、いろいろな意見が噴出している状況」となっているわけです。
つまり、現時点での感想は、「私の想定以上の変化が発生しているのではないか?」ということであり、実際には、「金融界の玉手箱」が開き始めた状況のようにも感じられるわけです。具体的には、「大膨張したデリバティブ」が、「日本のゼロ金利状態」を「20年以上」も継続させ、「金融界のブラックホール」を形成していたものと考えていますが、この結果として発生した現象は、「世界中の人々が、仮想現実の世界で、さまざまなバブルに酔いしれていた状況」だったようにも感じられるわけです。
そして、このことが、以前に述べた「竜宮城における浦島太郎の状態」とも想定していますが、実際には、「地球環境の悪化」や「国家債務の大膨張」、そして、「世界的な人心の荒廃」など、すべての問題を無視しながら、大膨張した「コンピューターマネー」で「世界的に資金の奪い合いが行われた状況」のことです。あるいは、「コンピューターネットワーク」を利用して「パンとサーカスの生活」を享受できた状況でもありますが、実際には、「ゲーム」などに熱中し、また、「インターネットで、簡単に商品の売買が可能だった状況」のことになります。