10:38 2019/10/21 株式会社テンダネス

ストックマーケットレポート・サンプル 2019.10.10号

* サンプルとして、冒頭の約1ページ分を掲載しております。

1:ファンダメンタル

「バブルの特徴」として、「崩壊するまで、バブルが存在していたことにも気付きにくい」、また、「崩壊後は、今までの価値観が転換する」という点が指摘できるものと考えています。つまり、「1980年代」に発生した「日本の株式と土地のバブル」の時には、「1990年に崩壊するまで、多くの人々は、株式や土地の価格が上昇し続けると信じ込んでいた」、また、「この意見を正当化する『さまざまな理論』が作られ、マスコミで盛んに報道された」という状況でもあったわけです。

しかも、今回は、「一国の問題」だけではなく、「日米欧の全ての国々が、金融面での問題に直面した」という状況のために、より一層、「バブルの規模」が大きくなり、その結果として、想定以上の「時間的な遅れ」が発生したものと思われるわけです。つまり、今回は、「時間稼ぎ」と「問題の先送り」が、「未曽有の規模で、また、世界的に実施された状況」でしたが、このことは、反対に、「これから想定される市場の反乱も、未曽有の規模になる」という状況を意味しているものと考えられるわけです。

富の移転の10年サイクル

(出典:株式会社テンダネス)

しかし、「上昇エネルギー」が枯渇し、「バブル」が崩壊すると、その後、「バブルの全貌」が明らかになり、「まったく違う価値観と態度が、市場に蔓延した」という状況でもありました。そして、今回、私自身が気付かされたことは、「1971年のニクソンショック」から「現在」までの「緑の丸で囲んだ部分」が、大きな「一つのバブル」だった可能性であり、今後は、「この巨大なバブルの崩壊により、想像を超える価値観の変化が発生するのではないか?」ということでもありました。

具体的には、「神通力を応用して飛躍的に発展した自然科学」と「これから神通力が発揮される社会科学」との間に「300年から400年ほどの時間的なズレ」が存在する状況のことです。そして、このことが、現在の「マネーの大膨張」や「地球環境の破壊」に関して、「最も重要な原因だったのではないか?」とも思われますので、今回は、再度、上記のバブルを検証しながら、今後の展開を考えてみたいと思います。また、この点に関する最初の重要なポイントは、「不良債権の発生と移行」に関して、「時間の経過とともに、バブルの規模が大きくなり、かつ、バブルの性質が、大きく変化した状況」が指摘できるものと考えています。