ストックマーケットレポート・サンプル 2020.1.10号
* サンプルとして、冒頭の約1ページ分を掲載しております。
1:ファンダメンタル
「2020年」が幕を開けましたが、今年の「最大の注目点」は、やはり、「世界の金利が、どれほどの上昇を見せるのか?」、より具体的には、次のグラフのとおりに、「日本を含めて、世界の国債価格が、どれほどの暴落を経験するのか?」だと考えています。つまり、「緑の丸で囲んだ部分」からもお分かりのとおりに、「2019年の9月」が、「人類史上、最大規模の国債バブル」がピークを付けた時期、あるいは、典型的な「価格面での大天井」を形成した時期だったものと思われるわけです。
別の言葉では、「国債のバブル」や「富のバブル」が、すでに崩壊を始めており、今後は、「金融」の面において、今までと逆の動きが始まるものと思われるわけです。つまり、今までの「ゼロ金利」、あるいは、「マイナス金利」につきましては、実際のところ、「このような現象が発生するまでには、きわめて長い歴史が必要だった」ということも見て取れるわけです。具体的には、「西暦1200年前後」から始まった「西洋の時代」、そして、「唯物論を基本的な価値観とした社会の熟成」、また、「最後の段階」で誕生した「信用本位制」や「デリバティブの大膨張」などのことです。
そのために、「2020年」につきましては、「この点を理解できない人々が、大きな混乱状態に陥るのではないか?」とも考えていますが、実際には、「何故、金利が上昇するのか?」、あるいは、「お金や金利は、いったい、どのような性質を持っているのか?」について、多くの人々が考え始めるものと思われるわけです。つまり、「金利」は「お金の値段」でもありますので、今後は、「お金の量が減少すると、当然のことながら、金利が上昇する」という事実に直面するものと想定されるわけです。