ストックマーケットレポート・サンプル 2020.1.20号
* サンプルとして、冒頭の約1ページ分を掲載しております。
1:ファンダメンタル
現在では、次の「文明法則史学」や「自然科学と社会科学との関係性」などに関して、「全体の輪郭」が理解できたものと思われますので、今後は、「アリストテレス」が指摘するとおりに、「細部の詰め」に入っていきたいと思います。つまり、「帰納法」という「個別の出来事から全体像を推測する方法」については、今までどおりに、「日々の事件に注目しながら、継続して実施する方針」ですが、今後は、「演繹法」という「全体を統合する理論を応用しながら、細部を理解する方法」、あるいは、「いろいろな意見や理論を評価する方法」を加えたいと考えている次第です。
より具体的には、現在の「マスコミの報道」などに関して、「どのような間違いが存在するのか?」を検証することですが、この点に関して思い出されたことは、「このことが、アメリカの大学で、実際に出題された問題だった」ということでした。つまり、「ウォールストリートジャーナル」などの記事において「金融理論上、間違いがあるコラムを選び出し、訂正する」という「問題」のことですが、現在では、「間違いが、数多く指摘できるのではないか?」、そして、「間違いに気付かない限り、新たな時代が築かれないのではないか?」とも感じている次第です。
そのために、今後は、厳しい意見や批判も述べさせていただきますが、現時点で、痛切に感じる問題点は、「いまだに、ストックとフローの違いが理解できていない状況」になります。つまり、「1月6日」に掲載された記事では、「ROE神話の暴走」が問題視されていましたが、この点を理解するうえで重要なポイントは、「ストック(残高)」と「フロー(流量)」の「違い」を理解することとも言えるわけです。具体的には、「バランスシート(財務諸表)」と「インカムステートメント(損益計算書)」の「違い」からも明らかなように、「実体経済」は「フロー」であり、また、「マネー経済」は「ストック」である状況のことです。